イグニス(3689)の決算資料読んでみた。

財務諸表勉強のため、イグニス(3689)の決算資料を読んでみました。
今回も決算説明資料を用いてみていきます。

1Q決算サマリー
連結売上高推移
連結営業利益推移
マッチング売上高・営業利益
エンターテック売上高・営業利益
ゲーム売上高・営業利益
損益計算書サマリ
バランスシート

第1四半期連結累計期間における売上高は1,496,253千円(前年同四半期比11.4%増)、営業利益は65,072千円(前年同四半期は340,251千円の営業損失)、経常利益は19,028千円(前年同四半期は361,760千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は71,042千円(前年同四半期は416,078千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

事業別に見ていきましょう。


1. マッチング事業
マッチング事業では、恋愛・婚活マッチングサービス『with』を提供。2015年9月にサービスを開始した、SMS(ショートメッセージサービス)またはFacebook認証で簡単に会員登録が可能な恋愛・婚活サービスであり、メンタリストDaiGo氏監修の元、統計学×心理学により「運命よりも、確実。」をコンセプト として、相性の良いお相手を探せるサービスを目指しているとのこと。
1Qの売上高は897,998千円(前年同四半期比39.2%増)、セグメント利益は285,018千円 (前年同四半期比111.8%)となりました。

2. エンターテック事業
エンターテック事業では、VR技術による音楽ライブを生配信するシステムの企画・開発・運営。当該システムは様々な環境に合わせて配信できる仕組みを構築することで、既存の動画配信サイトへの生配信だけでなく、VR・AR動画の生配信も可能としている。2019年8月13日にリリースしたバーチャルライブアプリ『INSPIX LIVE』は、このシステムを活用し、スマートフォンとスマートフォン向けVRゴーグルを組み合わせることで、VRによる新たな音楽ライブを体験できるとのこと。
1Qの売上高は68,690千円(前年同四半期比431.8%増)、セグメント損失は321,330千円 (前年同四半期は350,257千円のセグメント損失)となりました。

3. ゲーム事業
ゲーム事業では、スマートフォン向けゲームアプリやブラウザゲームの企画・開発・運営を行っており、主要なゲームとして、スマートフォン向けゲームアプリでは『ぼくとドラゴン』『でみめん』を、ブラウザゲームでは『猫とドラゴン』を提供。
1Qの売上高は513,164千円(前年同四半期比21.2%減)、セグメント利益は163,279千円 (前年同四半期比3,100.4%増)となりました。

4. その他事業
報告セグメントに含まれない事業セグメントとして、求人サービス及び転職エージェントサービス、医療機関向けSaaS、VR医療等の事業セグメントにより構成。
1Qの売上高は16,401千円(前年同四半期比51.4%減)、セグメント損失は61,896千円(前年同四 半期は129,667千円のセグメント損失)となりました。

事業別にみると、マッチング事業及びゲーム事業がイグニスの稼ぎ頭として頑張っている印象ですね。

一方、決算短信では、以下の記載があります。
「当社グループは、2018年9月期(自 2017年10月1日 至 2018年9月30日)及び前連結会計年度において、営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失、マイナスの営業キャッシュ・フローを計上しております。
当第1四半期連結累計期間においては、営業利益及び経常利益を計上したものの、親会社株主に帰属する四半期純損失を計上しており、現時点においては継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在しております。
それに対し、当社グループは当該状況を解消すべく、以下に示す課題への対処を的確に行うことにより安定的な 財務基盤を確立し、当該事象が早期に解消されるよう取り組んでまいります。
これらの改善策を状況に応じて適切に推進していくことから、継続企業の前提に重要な不確実性は認められないと判断しております。」

つまりは、赤字企業であり、繰り返し2018年9月期のような業績だと倒産してしまいますということですね。しかしながら、改善策を講じるので大丈夫ですと決算短信で述べていますね。

今回の決算資料を読む限り、赤字から何とか脱却できたという印象がありますね。
「継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような事象又は状況が存在」している状況でありながら、何とか黒字化にこぎつけましたね。

このような決算は市場から好感を得られそうですね。決算サプライズとして、明日以降株価が上昇するかもしれませんね。

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