よみうりランド(9671)の決算資料をまとめてみた。

5月8日発表のよみうりランド(9671)の決算資料を1~2分で読めるようにまとめてみました。
まずは、損益計算書から見ていきます。

損益計算書
業績推移

当連結会計年度における売上高は222億3,800万円(前年度比1.3%増)
営業利益は、整備費や減価償却費などの増加に伴い、31億2,200万円(同4.3%減)
経常利益は、33億7,200万円(同4.7%減)

親会社株主に帰属する当期純利益は、21億1,800万円(同9.4%減)

では、部門別に見ていきます。

セグメント別売上高推移
総合レジャー事業部門別売上高推移
総合レジャー事業利用者推移

総合レジャー事業
[遊園地部門]

季節ごとに様々なイベントを展開し集客を図ったが、長梅雨の影響や休日に悪天候が多かった
こと、新型コロナウイルス感染拡大防止のため2月下旬から3月末までの大半で遊園地が臨時休園となったことなどにより、年間を通じた入園者数は減少

夏のプールWAIは、7月中旬からは、前年より規模及び期間を拡大してナイトプール営業をおこない、幅広い時間帯で客が来場し、8月は過去最多の入場者数を記録。しかしながら、前年に比べ梅雨明けが1か月遅れたことなどが影響し、期間を通じた入場者数は減少

ゴルフ練習場「よみうりゴルフガーデン」は、遊園地の渋滞緩和を目的とした臨時休場日の増加や10月の台風の影響があったものの、入場者数は前年並み

温浴施設「丘の湯」は、遊園地からの集客が低調だったことや10月の台風、新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、入場者数は減少。丘の湯プラザの中華レストラン「天安」は、恒例のほたる観賞イベントに関連したディナーイベントを初めてオーダーバイキング形式で実施し、好評を博した。温浴施設「季乃彩(ときのいろどり)」は、檜風呂に季節の花やフルーツを浮かべる「彩湯(いろどりゆ)」が引き続き好評で、さらに積極的な広告展開や近隣宿泊施設への営業などにより集客に努めた。しかしながら、10月の台風や新型コロナウイルス感染拡大の影響などにより、入場者数は減少

親子向け屋内遊戯施設「キドキドよみうりランド店」、商業施設「プライムツリー赤池」内の「あそびのせかいプライムツリー赤池店」は、夏向けの人気商品の体験イベントなどを開催た。しかしながら3店舗とも、10月の台風及び新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2月下旬から3月末までの大半で臨時休業となったことなどにより、入場者数は減少

以上の結果、遊園地部門の売上高は、51億9,900万円(前年度比13.9%減)

[公営競技部門]
川崎競馬は、前年度比1日増となる64日開催。6月の重賞「関東オークス」や1月のビッグレース「川崎記念」は、それぞれ前年に記録した勝馬投票券の購入額に相当する売上高(以下、売上高)の過去最高額を更新するなど盛り上がりをみせた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため3月は無観客での開催となったものの、インターネット投票が好調に推移し、年間総売上高は3年連続で過去最高額を更新
なお、新型コロナウイルス感染拡大防止策として2月末より場外発売が中止となったため、南関東の他場(船橋・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比13日減となる187日の実施、JRAの場外発売施設「ウインズ川崎」は、前年度比12日減となる95日の実施となった。

船橋競馬は、前年度比3日増となる59日開催。5月開催は、6年振りにゴールデンウィークから外れた日程となったものの、インターネット投票の伸長により、ビッグレース「かしわ記念」は売上高の過去最高額を更新し、1日及び1開催の総レース売上高においても過去最高額を更新年間総売上高は、川崎競馬同様3年連続で過去最高額を更新
なお、川崎競馬同様2月末より場外発売が中止となったため、南関東の他場(川崎・大井・浦和)開催の場外発売は前年度比13日減となる194日の実施、JRAの場外発売施設「J-PLACE船橋」は、前年度比7日減となる45日の実施

複合型場外発売施設「サテライト船橋・オートレース船橋」での発売は、新型コロナウイルス感染拡大防止策として2月末より営業中止となったため、サテライト船橋が前年度比35日減となる328日の実施、オートレース船橋が前年度比30日減となる323日の実施

以上の結果、公営競技部門の売上高は、80億3,100万円(前年度比23.1%増)

[ゴルフ部門]
東京よみうりカントリークラブは、10月の台風や新型コロナウイルスの影響などがあったものの、暖冬にも恵まれ、入場者数は高水準であった前年並みとなった。

よみうりゴルフ倶楽部は、年間を通じて他場と差別化を図った自主コンペを開催したほか、外部営業を強化し集客に努めた。その結果、2月までの入場者数は前年を上回るペースで推移したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、法人の接待利用及び個人利用の自粛によるキャンセルが相次ぎ、年間を通じた入場者数は減少

静岡よみうりカントリークラブは、10月以降の台風や天候不順、新型コロナウイルス感染拡大の影響などがあったものの、入場者数は前年並み

千葉よみうりカントリークラブは、記録的な暴風雨となった9月の台風や10月の集中豪雨により、延べ11日間のクローズが発生したことや、新型コロナウイルス感染拡大の影響でキャンセルが相次ぎ、入場者数は減少

以上の結果、ゴルフ部門の売上高は、29億3,600万円(前年度比1.9%減)

[販売部門]
販売部門の売上高は、長梅雨や新型コロナウイルスの影響で遊園地及び夏のプールの入場者数が減少したことなどにより、31億9,800万円(前年度比10.6%減)

以上の結果、総合レジャー事業全体の売上高は、その他の収入も含め、205億7,300万円(前年度比2.0%増)、営業利益は41億4,600万円(同0.1%減)

不動産事業
不動産事業の売上高は、11億8,100万円(前年度比0.1%減)、営業利益は7億9,500万円(同6.1%増)

サポートサービス事業
当社の完全子会社であるよみうりサポートアンドサービスのサポートサービス事業の売上高は、連結内部工事の増加などに伴い、58億5,900万円(前年度比58.5%増)、営業利益は2億7,400万円(同17.2%増)

次に財政状態についてみていきます。

賃借対照表

総資産
当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ11億3,700万円減少し、662億8,300万円。これは、有形固定資産が36億9,700万円、受取手形及び売掛金が5億2,700万円増加したものの、現金及び預金が30億6,400万円、保有株式の時価評価額の減少等により投資有価証券が30億2,400万円減少したことが主な要因。

負債
当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ8億200万円減少し、374億9,300万円
これは、未払固定資産の増加などに伴い流動負債の「その他」が15億7,100万円、借入に伴い短期借入金が12億円増加したものの、返済に伴い長期借入金が21億300万円、保有株式の時価評価額の減少等により繰延税金負債が11億4,000万円減少したことが主な要因。

純資産
当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末に比べ3億3,400万円減少し、287億8,900万円。これは、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が17億3,400万円増加したものの、保有株式の時価評価額の減少等によりその他有価証券評価差額金が20億6,800万円減少したことが主な要因。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の43.2%から43.4%に増加

次にキャッシュフローを見ていきます。

キャッシュフロー計算書

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物は、税金等調整前当期純利益が30億9,200万円であったことに加え、減価償却費が34億8,500万円であったものの、固定資産の取得による支出が57億5,200万円、長期借入金の返済による支出が21億300万円、法人税の支払額が13億4,900万円であったことなどにより、前連結会計年度末より30億6,400万円減少し、当連結会計年度末には24億4,800万円

営業キャッシュ・フロー
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ8億5,100万円の収入減となる40億6,700万円の収入。これは、税金等調整前当期純利益が30億9,200万円、減価償却費が34億8,500万円であったものの、法人税等の支払額が13億4,900万円、売上債権の増減額が5億2,700万円の増加であったことなどによるもの。

投資キャッシュ・フロー
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ33億2,100万円の支出増となる57億5,000万円の支出。これは、固定資産の取得による支出が57億5,200万円であったことなどによるもの。

財務キャッシュ・フロー
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ11億9,400万円の支出減となる13億8,200万円の支出。これは、短期借入金の増減額が12億円の増加であったものの、長期借入金の返済による支出が21億300万円であったことに加え、配当金の支払額が3億8,400万円であったことなどによるもの。

次に今後の見通しについてみていきます。

今後の国内景気の状況については、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、先行き不透明な状況になっています。
当社事業においては、総合レジャー事業の遊園地部門及びゴルフ部門では、政府による緊急事態宣言を受けて、主要施設のほとんどの営業を休止しました。この営業休止期間がいつまで続くかによっては、売上高に多大な影響が出ることが予想されます。
また、主に遊園地などの来場者に対する飲食や物販の収入を計上している販売部門に関しても、同様の理由で売上高に大きな影響が出ることが予想されます。
公営競技部門では、現状では川崎・船橋両競馬場が無観客での開催となっていることから、本場での勝ち馬投票券の売り上げに影響がありますが、好調なインターネット投票の伸長によって一定程度補うことができるものと考えています。
不動産事業においては、安定的な不動産賃貸収入を基本としていることから、影響は軽微なものと考えられます。
サポートサービス事業においては、グループ内の受注工事の減少が予想されますが、連結売上高への影響は限定的と考えられます。
このような厳しい事業環境が予想される中で、引き続き外部環境の状況把握に全力を傾けるとともに、徹底したコスト管理及び削減に努めていきます。
以上のような環境下において、新型コロナウイルスの終息時期は未だ不透明であり、現段階では2020年度の業績を予測することは極めて困難と判断し、未定とします。
今後、業績予想の開示が可能となった段階で速やかに開示します。

決算資料を読む限り、私個人の印象としては、結構検討したように思えます。
台風・コロナウイルスによる相当な逆風下の中、営業利益は前年同期比-4.3%、売上高に至っては+1.3%という結果となりました。

台風とコロナがなければかなり良い決算を収めることができたのでしょうが、こればかりは致し方ありません。

公共競技事業が比較的好調であることから、次期についても他のレジャー企業と違い、壊滅的な決算は避けられると思われます。

来週以降の株価がどのように反応するのか楽しみです。

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