花王(4452)の決算資料をまとめてみた。

4月27日発表の花王(4452)の決算資料を1~2分で読めるようにまとめてみました。
早速損益計算書から見ていきましょう。

当社グループの主要市場である日本の化粧品市場は、小売店の販売実績や消費者購入調査データによると2020年1月~3月において、前年を大きく下回る一方、トイレタリー(化粧品を除くこんしゅまープロダクツ)市場は、衛生関連製品の需要拡大により伸長。トイレタリー商品の平均単価は、前年同期に対して2ポイント上昇。
このような中、売上高は、前年同期に対して2.6%減の3,378億円(実質0.6%増)。
営業利益は393億円(対前年同期11億円増)

税引前四半期利益は373億円(対前年同期13億円減)
四半期利益は272億円(対前年同期2億円増)

次にセグメント別に見ていきます。

コンシューマープロダクツ事業
売上高は、前年同期に対して2.3%減の2,769億円(実質1.3%増)
新型コロナウイルス感染症拡大によるインバウンド需要の減少や外出制限等により、事業活動に大きな影響が出た。特に化粧品事業やヘアサロン向け事業で売り上げは大きく減少。一方で衛生関連製品等の需要が高まり、全体では実質ベースで売り上げは伸長。
日本の売上高は、一部の取引において売上高の認識方法を総額から純額に変更したこと等で、前年同期に対して3.6%減の1,871億円(実質0.6%増)
アジアでは、売上高は0.7%増の541億円(実質2.9%増)
米州の売上高は、6.2%増の226億円(実質8.0%増)
欧州の売上高は、7.9%減の131億円(実質4.5% 減)

営業利益は、318億円(対前年同期11億円増)

当社は、【化粧品事業】、【スキンケア・ヘアケア事業】、【ヒューマンヘルスケア事業】、【ファブリック&ホームケア事業】を総称して、コンシューマープロダクツ事業としている。

【化粧品事業】
売上高は、前年同期に対し12.1%減の592億円(実質11.4%減)
化粧品事業は、日本ではインバウンド需要が大きく減少し、さらに外出制限等が影響したことで売り上げは大きく減少。また、欧米では化粧品の店舗閉鎖の影響が続いている一方、アジアでは、花王中国が3月に入り回復し始め、売り上げは伸長。

営業利益は、売り上げが大きく減少したことで、1億円(対前年同期60億円減)

【スキンケア・ヘアケア事業】
売上高は、一部の取引において認識方法を総額から純額に変更したこと等で、前年同期に対し8.1%減の741億円(実質3.1%増)
スキンケア製品では、「ビオレ」のハンドソープ、手指の消毒液等は売り上げを伸ばした。現在も供給を上回る需要増が続いており、大幅に増産を進めていく。また、米州では新型コロナウイルス感染症拡大に伴う特需があった。一方で、外出制限やインバウンド需要減により日本、アジアでUVケア製品等のシーズン品の売り上げが減少。
ヘアケア製品では、欧米のヘアサロン向け事業は取引先の店舗閉鎖が始まり、売り上げは前年同期を下回った。

営業利益は、113億円(対前年同期7億円増)

【ヒューマンヘルスケア事業】
売上高は、前年同期に対して1.3%増の619億円(実質2.5%増)
ベビー用紙おむつ「メリーズ」は、インドネシアでは順調に推移したが、日本、花王中国それぞれの売り上げは前年同期に比べ減少。
生理用品「ロリエ」は、日本で高付加価値品が好調に推移し、さらに一部特需もあり、売り上げ、シェアを大きく伸ばした。アジアでは、順調に推移。
パーソナルヘルス製品の売り上げは、堅調に推移。

営業利益は、生理用品の売り上げが増加したこと等により、51億円(対前年同期22億円増)。

【ファブリック&ホームケア事業】
売上高は、前年同期に対して10.0%増の818億円(実質10.2%増)
日本では、ファブリックケア製品で、衣料用洗剤及び衣料用漂白剤が好調に推移し、ホームケア製品では、特に台所用漂白剤、キッチン回り洗浄剤、食器用洗剤等が大きく売り上げを伸ばした。アジアでも衛生関連製品の売り上げが、大きく伸長。

営業利益は、増収効果により153億円(対前年同期42億円増)

ケミカル事業
売上高は、前年同期に対して5.0%減の698億円(実質3.4%減)
油脂製品では、一部で需要減の動きは出ているものの、油脂誘導体製品は堅調に推移。機能材料製品では、インフラ関連分野は比較的堅調も、それ以外では需要減の影響を受けて、売り上げは減少。スペシャルティケミカルズ製品では、トナー・トナーバインダーが市況低迷の影響を受けた。
営業利益は、収益性の改善が寄与し、78億円(対前年同期1億円増)

次に今後の見通しについてみていきます。

現時点では、新型コロナウイルス感染症拡大により不透明な経営環境が続くことが予想され、さらに収束時期や各国・地域の対応を予測することは大変困難な状況にあるが、公表数値の達成を目指していく。従って、2020年2月4日に公表した連結業績予想は変更なし。詳細は、2020年4月27日に当社が公表した「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴う事業への影響について」を参照。 なお、連結業績予想に用いた主な為替の換算レートは、110円/米ドル、125円/ユーロ、16円/中国元。

決算資料を読む限り、コロナの影響に対し非常に強い数字を出したように思えます。
化粧品事業やケミカル事業は売り上げが大きく減るもその他の事業が減少分をカバーしており、総合的な数字だけを見ると、コロナの影響を感じさせないような業績を収めています。

また、決算短信にもある通り、コロナの影響により事業の先行きは見通せないとしながらも、公表数値の達成を目指していくという力強いメッセージを発信しています。
配当においても日本一増配を継続している企業であるだけに、投資先としては非常に魅力的な決算内容だったと思います。

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