アイケイケイ(2198)の決算資料を読んでみた。

財務諸表勉強のため、アイケイケイ(2198)の決算資料を読んでみました。
今回も決算説明資料を基に見ていきましょう。

2020年10月期1Q決算概要

第1四半期連結累計期間の売上高は4,246百万円(前年同四半期比2.2%増)、営業利益は7百万円(同88.4%減)、経常利益は14百万円(同80.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1百万円(前年同四半期は47百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)

売上高推移
四半期ごとの売上高推移
婚礼事業概況

セグメント別業績
婚礼事業
売上高は4,116百万円(前年同四半期比4.1%増)、営業損失は1百万円(前年同四半期は55百万円の営業利益)
介護事業
売上高は130百万円(前年同四半期比2.9%増)、営業利益は8百万円(同25.0%増)

営業利益推移
売上総利益・販管費推移
営業利益・経常利益推移
賃借対照表概況

財務状況について
総資産は、前連結会計年度末に比べ1,581百万円減少し19,958百万円。これは主に、現金及び預金が1,377百万円、売掛金が96百万円それぞれ減少したことによるもの。

負債は、前連結会計年度末に比べ1,193百万円減少し7,428百万円。これは主に、買掛金が445百万円、長期借入金が255百万円、未払法人税等が311百万円それぞれ減少したことによるもの。

純資産は、前連結会計年度末に比べ387百万円減少し12,529百万円。これは主に、剰余金の配当359百万円による減少。

以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末に比べ2.8ポイント上昇し62.6%

財務状況
2020年10月期業績見通し
売上高・営業利益・経常利益の見通し
配当計画

決算資料の数字だけを読むと良くないように見えますね。営業利益が前年同期比-88.4%となっているのが気になります。
説明資料によると東京の新規出店による先行投資費用とのことですが、それでもこれほどまでに落ち込んでいるのは気になります。

売上高については、前年同期比を上回っているため、事業が縮小しているわけではなく、悲観をしているわけではありませんが、焦点は計画通りの営業利益を達成できるかどうかですね。

今回は11月~1月までの業績であり、今回のコロナウイルスとはほぼ無関係の時期でした。しかしながら、2Qは2月~4月の業績であり、イベント自粛がかなり広がっている中での業績となります。1Qでは営業利益をほとんど挙げられていないため、2Qである程度の営業利益を上げられなければ、通期計画の達成は非常に困難となります。

また、通期計画の達成が難しかった場合、配当が減額となる可能性があります。現在配当性向は25%程度を見込んでおり、経営判断によっては配当性向を上げることで減配回避はできる状況ではありますが、どのようになっていくか注目ですね。

アイケイケイの業績は4Q偏重なので、コロナウイルスが早く収束すれば、ある程度計画に近い業績を残すことができる可能性はありそうです。

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