ギガプライズ(3830)の決算資料を読んでみた。

今回はギガプライズ(3830)の決算資料を読んでみました。
今回も決算補足資料を交えながら見ていきましょう。

B/S 資産の部
B/S 負債の部及び純資産の部
損益計算書

損益計算書を見てみると、投資有価証券評価損が34,702千円計上されていますね。

第3四半期連結累計期間における経営成績は売上高9,499百万円(前年同期比34.2%増)、経常利益664百万円(前年同期比33.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益329百万円(前年同期比74.0%増)となりました。

20年3月期における会社の経常利益予想は1,501百万円に対し、3Qの実績は664百万円。経常利益進捗率は44.2%となりました。

決算資料だけを読むと、前年同期比でかなりプラスになっているため、よい決算のように見えますが、経常利益進捗率が3Qで45%を下回っているのはかなり厳しい印象を受けます。

ましてや、2Qの決算時は経常利益が626百万円、経常利益進捗率が41.7%であったため、3Qではほとんど利益を出せていないことになります。

ちなみに2Qでの今期累計営業利益は654,320千円、3Qは704,233千円でした。
つまり、3Q中に稼いだ営業利益は49,913千円のみとなります。
売上高は、2Qでの今期累計で6,565,393千円、3Qで9,499,836 千円 と、2,934,443千円売上を増やしています。
売上自体は増やせているため、売上原価か販売費及び一般管理費のどちらか又はその両方に費用を費やしたことになります。

決算短信を見てみると、売上原価は3Q中だけで、2,236,041千円費やしています。
また、販売費及び一般管理費は648490千円費やしています。
売上原価は今期だと1Qあたり、1,500,000千円程度であったため、3Qで大幅に売上原価費用がかかったことがわかります。
一方、販売費及び一般管理費は1Q、2Qとそん色ない程度の費用となっています。

今回キャッシュフローは開示されていないため、一概には言えませんが、販売費及び一般管理費の増加であれば広告宣伝等を含めた投資費用と見て、4Q以降の成長に期待できるのですが、今回は売上原価の増加による利益の圧迫であると考えられるため、4Q以降は、売上原価を圧縮しなければ、今期の経常利益予想の達成は困難であると思われます。

今回、下方修正は出していませんが、確実に出そうな気がします。
週明けの市場では株価が大幅に下落しそうですね。

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