HIS(9603)の決算資料を読んでみた。

財務諸表勉強のため、HIS(9603)の決算資料を読んでみました。
今回も決算説明資料を基に見ていきましょう。

連結業績
セグメント業績

経営成績
旅行事業
当第1四半期連結会計期間における旅行市場は、日本人出国者数においては、東アジアの情勢不安による減少もあり、前年同期比99.6%の473万人。訪日外客数においては、ボリュームの大きい韓国市場の減速により、前年同期比98.2%の762万人と減少いたしました。(出典:日本政府観光局(JNTO))
日本における旅行事業につきましては、最大9連休となった年末年始に加えて、欧州・グアムの需要継続や、 国内においては冬の沖縄キャンペーンが奏功したものの、香港・韓国の情勢不安による減少が見られ、全体では前期並み
訪日旅行では、東アジアからの受客が厳しい競争環境に置かれており、引き続き改善を図ったが、低調に推移。
法人事業では、日系企業に向けた海外進出支援事業を推進するとともに、地方自治体とのプロモーション事業も実施。
海外における旅行事業では、前期第3四半期連結会計期間より新規連結したRed Label Vacations Inc.による 増収寄与があったものの、収益面においては、人件費等の費用増加により弱含み
なお、当社グループの営業拠点数は、引き続き新規出店と統廃合を実施した結果、国内259拠点、海外69カ国 165都市274拠点。(2020年1月末日時点)
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,753億20百万円(前年同期比105.2%)、営業利益 は23億70百万円(同58.2%)

ハウステンボスグループ
ハウステンボスでは、10年目を迎えた「光の王国」や、4年半ぶりに復活した「ONEPIECEサウザンド・サニー号クルーズ2nd」などの主力コンテンツの展開に加え、これまで別料金だったアトラクションをパスポートで利 用可能にする等の改革をした「パスポート革命」による集客強化を図り、入場者数の増加を見込んでいたが、クリスマス時期の日並びや訪日観光客の落ち込みなどを受け、入場者数は前年同期比97.2%の688千人と減少
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は64億47百万円(前年同期比86.9%)、営業利益は6億44百 万円(同36.4%)

ホテル事業
ホテル事業では、初の試みとなる天然温泉施設を付帯した「変なホテル関西空港」と、北陸地区に初進出となる「変なホテル金沢 香林坊」を開業するなど、引き続き世界一の生産性を目指す「変なホテル」を中心に開発を進めた。既存ホテルの中では、グアムリーフホテルがマーケット動向に合わせた営業展開が奏功するなど、好調に推移。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は38億11百万円(前年同期比123.4%)、営業利益は 3億11百万円(同121.0%)、EBITDAベースでは7億31百万円(同140.6%)

九州産交グループ
九州産交グループでは、バス事業が堅調に推移したことに加え、大型商業施設「SAKURA MACHI Kumamoto -サクラマチ クマモト-」が2019年9月に開業したことにより、当第1四半期連結累計期間における売上高は69億34 百万円(前年同期比117.9%)、営業利益は3億16百万円(同172.6%)

エネルギー事業
エネルギー事業では、電力小売事業において、販路拡大による契約数の増加、新たな取り組みとしてガスの小売りを本格化し電気とのセット販売を開始したことに加え、安定した調達環境も寄与し、当第1四半期連結累計期間における売上高は62億91百万円(前年同期比156.7%)、営業利益は2億68百万円(前年同期比225.9%)

以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は1,996億18百万円(前年同期比106.6%)、営業 利益は37億91百万円(同63.4%)となりました。また、経常利益は42億88百万円(同82.5%)、親会社株主に帰属する四半期純利益は21億77百万円(同92.4%)

売上高・営業利益
経常利益・当期純利益
連結B/S 前期末比

当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4億84百万円増加し、5,778億84百万円。これは主に、有形固定資産の増加(前期末比261億14百万円増)、旅行前払金の増加(同50億5百万円増)、現金及び預金の減少(同236億円減)、未収入金の減少(同85億42百万円減)によるもの。

当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ19億12百万円減少し、4,515億77百万円。これは主に、旅行前受金の増加(前期末比153億91百万円増)、リース債務の増加(同137億79百万円増)、未払金の減少(同149億47百万円減)、借入金の減少(同127億8百万円減)、賞与引当金の減少(同23億16百万円減)によるもの。

当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ23億97百万円増加し、1,263億6百万円。これは主に、非支配株主持分の増加(前期末比23億99百万円増)によるもの。

次に今後の連結業績予想を見ていきましょう。

連結業績予想
セグメント別業績予想
売上高・営業利益 通期
経常利益・当期純利益 通期

連結業績予想などの将来予測情報に関する説明

第2四半期及び通期の連結業績予想については、旅行事業・ハウステンボスグループ・ホテル事業を中心に新型コロナウィルスの感染拡大に伴う影響が見込まれることに加え、ハウステンボスにおいてイベント施策や入場料金改定による入場者数増加を見込んでいたものの改善に結びついていないことを考慮して、2019年12月12日に公表した連結業績予想を修正。
以下の事象が発生した場合、第2四半期及び通期の連結業績予想に影響を及ぼす可能性あり。

①新型コロナウィルスの影響
現時点では、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う影響が2020年7月まで続くと仮定して、連結業績予想を修正
実際の終息時期によっては第2四半期及び通期の連結業績予想に影響を及ぼす可能性あり。
また、ハウステンボスグループにおいては、2020年2月29日から2020年3月15日までテーマパークを臨時休園することとしたが、当該影響額については現在算定中のため、連結業績予想には反映していない

②為替変動
当社グループは、外貨建の取引を行っており、これに伴って外貨建の収益・費用及び資産・負債が発生。為替レートの変動による影響を軽減すべく為替予約等によるリスクヘッジを行っているが、為替レートが大きく変動した場合は第2四半期及び通期の連結業績予想に影響を及ぼす可能性あり

③燃油サーチャージの増減
旅行事業の売上高に含まれる燃油サーチャージは、航空燃油の変動に伴い増減または不要となる場合あり。これにより、連結業績予想の売上高に影響を及ぼす可能性があるが、連結業績予想の営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益、1株当たり当期純利益への影響はなし。

決算資料を読む限り強烈な逆風に見舞われていることがわかります。

今回修正された業績予想では、̠今期の純利益が−11億円と赤字に転落するとのこと。コロナウイルスによる影響をもろに受けることを想定してのそうであると思われます。

しかしながら、注目すべきは、この業績予想にハウステンボス事業を連結業績予想に反映させていないことです。
ハウステンボスは2月29日~3月15日まで閉園となっていますが、今後閉園期間が延びる可能性があるため、予想に反映させることができなかったのでしょう。

そのため、今回下方修正が出されましたが、もう一段階下方修正の可能性が大いにあります

今回のコロナウイルス騒動により。旅行業界及びレジャー業界に強烈な逆風が吹き荒れていることが如実にわかる決算資料となりましたね。

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