メルカリ(4385)の決算資料をまとめてみた。
4月30日発表のメルカリ(4385)の決算資料を1~2分で読めるようにまとめてみました。
まずは損益計算書から見ていきましょう。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高53,350百万円(前年同期比42.7%増)
広告宣伝費や人件費の増加等に伴い営業損失20,292百万円(前年同期は5,981百万円の損失)
経常損失20,320百万円(前年同期は5,993百万円の損失)
親会社株主に帰属する四半期純損失22,212百万円(前年同期は7,341百万円の損失)
次に財政状態を見ていきます。
資産
当第3四半期連結会計期間末における総資産については、前連結会計年度末に比べ25,787百万円増加し、189,472百万円。これは主に、のれんが1,022百万円減少した一方で、現金及び預金が6,895百万円、未収入金が1,661百万円、前払費用が1,052百万円、投資有価証券が984百万円、差入保証金が12,138百万円増加したことによるもの。
負債
当第3四半期連結会計期間末における負債合計については、前連結会計年度末に比べ43,801百万円増加し、156,550百万円。これは主に、未払法人税等が1,586百万円減少した一方で、未払金が9,779百万円、預り金が29,624百万円増加したことによるもの。
純資産
当第3四半期連結会計期間末における純資産については、前連結会計年度末に比べ18,014百万円減少し、32,922百万円。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上等により利益剰余金が22,207百万円減少したことによるもの。
決算資料を読む限り良くない決算ですね。損失が前年同期よりも大きく拡大してしまっているのがかなり気になります。
損失の原因を詳しく見るために、決算短信及び決算説明資料を読んでみましたが、ほとんど記載がありませんでした。(広告宣伝費及び人件費の増加とだけ記載)
損失の原因はメルカリ(US)及びメルペイだと思われますが、それぞれどの程度費用を使って、どの程度の損失なのか決算資料から読み取ることができませんでした。
どの企業にもありがちですが、決算説明資料に良い面しか記載しない傾向が、メルカリの場合特に強いと感じました。
せめて、損失の原因をもう少し詳細に記載し、それに対する改善策まで説明があれば投資するか否かを判断する材料にはなるのですが、現在開示されているだけの情報では、投資するのは怖いですね。
今後業績が回復して株価が上昇する可能性はあるかもしれませんが、私はしばらく様子見ですね。
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