HEROZ(4382)の決算資料をまとめてみた。
2020年3月6日発表の、HEROZ(4382)の2020年4月期第3四半期決算資料をまとめてみました。
まずは業績から見ていきましょう。
第三四半期累計期間売上高は1,121,828千円(前年同期比7.8%増)
EBITDA(営業利益+減価償却費+敷金償却)372,064千円(前年同期比8.1%減)
営業利益324,621千円(前年同期比13.5%減)
経常利益270,075千円(前年同期比27.0%減)
四半期純利益184,450千円(前年同期比27.9%減)
第3四半期は、AI(BtoB)サービスにおいて、継続案件や新規案件は拡大しているものの、一部のプロジェクトにおいては当初計画よりも進捗に遅延が見られているとのこと。
EBITDAは、開発リソース拡充のための人件費上昇等によって前年同期を下回るものの、概ね計画通りに進捗とのこと。
人件費については、AI(BtoB)サービスにおける開発リソース拡充のため前年同期を上回って推移しており、今後も上昇見込みでとのこと。
第3四半期は、2019年12月の市場変更および公募増資に伴う外形標準課税・一時的な各種手数料の計上、および減価償却費の増加等により、段階利益は前年同期比マイナス。
次に財政状況を見てみます。
第3四半期会計期間末の資産合計は、前事業年度末比4,144,747千円増加し、6,111,808千円。これは主に現金及び預金の増加4,8087,745千円あったこと等による。
第3四半期会計期間末の負債合計は、前事業年度末比12,240千円増加し、190,839千円。これは主に賞与引当金の増加10,407千円あったこと等による。
第3四半期会計期間末の純資産合計は、前事業年度末比4,132,497千円増加し、6,222,808千円。これは資本金の増加1,974,382千円、資本余剰金の増加1,974,382千円及び利益余剰金の増加184,450千円あったこと等による。
現金及び預金は、2019年12月に実施した公募増資に伴い増加。これらについては、中長期的な成長戦略を実現するための投資(人材関連費用、サーバ等への投資資金(外部サーバ を含む)、オフィス増床の為の費用、当社事業に応用可能な周辺技術を有する企業等への投融資資金等)に充当する予定とのこと。
決算資料だけを読むと、良くない決算ですね。売上高は増加しましたが、営業利益をはじめ、EBITDA、経常利益、純利益すべてが2桁%減となっています。
人件費に対する投資は今後の成長には欠かせないので、仕方ないとは思いますが、それを考慮しても利益が減りすぎていますね。
プロジェクトが後ろ倒しとなっているため、利益が低くなっているとも考えられますが、プロジェクトを4Qですべて終わらせられたとしても、今期の会社予想を達成することは難しいでしょう。
市場の環境が弱いこともありますが、週明けの株式市場では大きく売り込まれると思われます。
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