家賃を見直す際に気を付けないといけないこと

2022年3月10日

こんにちは。日の本一の兵です。今回は固定費の見直しの中でも、大きな比率を占める家賃について、見直す際に気をつけておかなければならないことを挙げていきたいと思います。

気を付けなければいけないことは主に以下です。

  1. 引っ越し等に係る初期費用
  2. 保証会社等にかかる費用
  3. 家賃以外の管理費等
  4. 更新時に家賃を上げられる可能性がある
  5. 近隣住民との関係性

順番に見ていきます。

まず、1. 引っ越し等に係る初期費用について、例えば、現在家賃10万円のアパート・マンションに住んでいて、希望条件に合った部屋が見つかったとします。

少し郊外になる分、家賃はこれまでより安い80000万円だった時、月々2万円固定費を削減することができます。

しかしながら、引越しの際は、契約時に以下の費用が発生します。

1. 敷金
2. 礼金
3. 仲介手数料
4. ハウスクリーニング代(これはかかるばあいとかからない場合があります)

1. 敷金については、また引っ越す際に原状回復のために必要な金額を差し引かれた分が手元に返ってきますが、住んでいる間はずっと貸主に渡っている状態であり、基本的に自分の手元には無いものと考えた方が良いです。

相場としては家賃の1ヶ月分になります。場合によっては0.5ヶ月の場合もありますが、都内に住む場合は1ヶ月分を見積もっていた方が無難です。

2. 礼金については、貸主にあげるお金です。日本の慣習であり、借りてあげるのになぜか貸主に渡さなければいけないお金です。これは返金されることはありません。

これも相場としては家賃1ヶ月分になります。交渉することは可能でしょうが、物件の競争率が高い場合、交渉したら入居を断られる場合があるので注意しましょう。

3. 仲介手数料について、これは不動産屋に対して貸主と借主が払うお金になります。上限は家賃の1ヶ月分となります。貸主と借主の折半になりますが、東京23区に住む場合、ほぼ借主が全額仲介手数料を支払うことになります。

というのも、競争率が高い物件の場合、交渉をしても、それなら全額負担してくれる借主と契約すると言って、大家が強気に出てくることがまあまああるからです。そのため、家賃の1ヶ月丸々払うことを念頭においた上で、費用を計算した方が良いです。

4. ハウスクリーニング代について、これは敷金とは別に、事前に部屋を綺麗にしてあげるからそのための費用を払えというお金になります。ただしこちらは、大家さんによって払う・払わないが違ってきます。支払いを求めてくる物件もあれば、ない物件もあるので、必ず不動産屋に確認するようにしましょう。

さて、気を付けなければならないことに話を戻します。
次に、2. 保証会社等にかかる費用について、これは保証人とは別に、部屋を借りる際に、家賃保証会社との契約が求められる場合があります。要は、家賃の支払いが滞った際は保証会社が代わりに家賃を支払うので、そのための保険料を払えというものです。この保険に加入しないと部屋を借りられない場合がありますので、必ず事前に確認するようにしましょう。保険料の目安として月々家賃の1%〜2%となる場合が多いです。

3. 家賃以外の管理費等について、これは例えばマンションの場合エレベーターの使用・メンテナンスなどにかかる費用であったり、管理人がいる場合、管理人の人件費等に充てられます。マンションによって違いますが、月々数千円〜数万円かかりますので、家賃+管理費がいくらなのかを必ず事前に確認しておく必要があります。

4. 更新時に家賃を上げられる可能性があるについて、基本的に賃貸契約の場合、2年に1回更新があります。その際に、家賃の相場が変わることがたまにあります。それに際し、家賃を上げてくる大家がたまにいます。

これは,2年経たなければわからないことなので、そこまで気にする必要はないかもしれませんが、不動産屋に大家が今までに更新時に家賃を上げようとしたことがあるかは聞いてみても良いと思います。

また、更新時には家賃の1ヶ月分を大家に支払う必要がありますので、この点も頭に入れておくようにしましょう。

5. 近隣住民との関係性について、これはお金とは関係のない話ですが、隣や上の階に住む人がうるさくないかどうか、下の人は頻繁にクレームを言ってこないか、可能な範囲で確かめておいた方が良いです。

近隣の人がうるさいとかなりストレスになります。特に夜中に騒音やクレームを言いにくることがあれば、かなり気が滅入ってしまいます。

物件の下見の際には、郵便受けに名前が入っているかや、壁・天井・床の厚さ、周りから音が聞こえてこないかなど入念に確認しておくことをお勧めします。

これについてはお金に変えられない大事な要素です。安易に家賃が安いからここに住もうと決めてしまうと思わぬトラブルが待ち受けているかもしれません。

家賃が安いのには何か訳があるのではないか。こうした考えを持ちつつ物件探しをした方が良いでしょう。

さて、お金の話に戻しますと、敷金・礼金・仲介手数料が家賃の1ヶ月分かかるとして、月8万円であれば24万円かかります。つまり、家賃10万→8万に固定費が下がったとしても、2年以上経たないと元が取れないということになります。さらに更新費用でまた家賃1ヶ月分支払いが生じますので、+4ヶ月経たないと固定費削減の恩恵が受けられないことになります。

もっと言えば、引越し業者を使って引っ越す場合、その費用も考えておく必要があります。今は人手不足の影響で年々引越し業者に払う費用が増えています。

少なくとも3社から見積もりを取り、業者にはお勉強(値引き)してもらうようにしましょう。

このように引っ越しにかかる費用は相当な額になります。固定費を見直す際は家賃がまず第一に思い浮かぶかもしれませんが、諸費用を払い、家賃固定費を下げることによる恩恵がいつ受けられるのか、検討したうえで引っ越しを検討した方が良いです。

やみくもに安い部屋を見つけたから固定費削減できると思わない方が現実的です。

以上、参考になればうれしいです。

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