Casa(7196)の決算資料をまとめてみた。

Casa(7196)の決算資料を1~2分で読めるようにまとめてみました。
まずは、損益計算書から見ていきましょう。

損益計算書サマリー

契約数は、128千件(前期比108%)「家主ダイレクト28千件(同180%)」に達し、売上高は9,436,155千円、営業利益は1,522,771千円、経常利益は1,577,200千円、親会社株主に帰属する当期純利益は927,258千円
のれん償却費を販売管理費及び一般管理費に261,900千円計上、また、投資有価証券の評価損に伴う減損処理を62,000千円実施

賃借対照表サマリー

財政状態
資産
当連結会計年度末における資産合計は、12,671,286千円。流動資産は6,529,729千円。主な内訳は、現金及び預金2,824,905千円、求償債権3,117,737千円。
固定資産は、6,141,556千円。主な内訳は、のれん3,579,313千円、繰延税金資産2,037,508千円。

負債
当連結会計年度末における負債合計は、6,061,119千円。流動負債は6,055,587千円。主な内訳は、前受金4,425,775千円。

純資産
当連結会計年度末における純資産合計は、6,610,167千円。主な内訳は、利益剰余金4,534,669千円、資本金1,561,280千円、資本剰余金1,561,280千円、自己株式1,035,242千円。

続いてキャッシュフローを見ていきます。
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、営業活動により1,193,992千円獲得し、投資活動により311,931千円使用し、財務活動により597,997千円使用した結果、2,989,948千円。

営業キャッシュフロー
営業活動の結果得られた資金は1,193,992千円。これは主に、求償債権の増加額441,595千円、法人税等の支払額732,984千円等となった一方で、税金等調整前当期純利益1,515,200千円、のれん償却額261,900千円等となったことによるもの。

投資キャッシュフロー
投資活動の結果使用した資金は311,931千円。これは主に、無形固定資産の取得79,005千円、投資有価証券の取得による支出196,549千円等によるもの。

財務キャッシュフロー
財務活動の結果使用した資金は597,997千円。これは主に、自己株式の取得による支出337,263千円、配当金の支払額270,702千円等によるもの。

最後に今後の見通しを見ていきます。

2020年度業績予想

賃貸不動産業界は、引き続き、単身世帯や外国籍入居者の増加が見込まれる。また2020年4月に施行される改正民法による連帯保証人制度の変更は業界の追い風になるものと考えている。積極的に改正の啓発につとめ、需要を喚起予定。
2021年1月期の見通しについては、自主管理家主向けに、メディアの配信や家主セミナー等を通じて、「家主ダイレクト」の積極販売を進める一方、入居者・代理店に対しても新たな商品開発及び、サービスラインナップの拡充を進める予定。
また、業務効率化や利便性向上をさらに高めるために、クラウドサービスの機能追加を行い、既存代理店での利用拡大や新規取引先の開拓を図る予定。 一方、生産性向上を図るため新基幹システムの構築やRPAなどの業務効率化ツールを稼動予定。不透明な不動産業界をテクノロジーで変革すべく、従前以上の人材とシステムへの投資、他業種とのアライアンスを積極的に進める予定。
以上により、売上高は10,446,874千円、営業利益は1,634,557千円、経常利益1,679,549千円、親会社株主に帰属する当期純利益1,012,740千円を見込む。

決算資料を読む限りは良い決算だと思います。売上高、純利益が前年を10%近く上回っており、事業が順調に拡大しているように見受けられます。
また、次期の業績見通しも引き続き+10%程度の成長を見込んでおり、事業が引き続き拡大していくと予想しているようです。

Casaは賃貸不動産業であるため、コロナウイルスの影響は受けにくいかもしれませんが、現在外国籍の方の入国が滞り始めているため、多少なりは業績に響くかもしれませんね。

明日は相場環境が良ければ、今回の決算内容を好感しそうですね。

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