ライオン(4912)の決算資料をまとめてみた。
5月8日発表のライオン(4912)の決算資料を1~2分で読めるようにまとめてみました。
前回のライオンの決算内容はこちらから確認いただけます。
では、まずは損益計算書から見ていきましょう。
当第1四半期の連結業績は、売上高825億5千5百万円(前年同期比4.6%増、為替変動の影響を
除いた実質前年同期比5.6%増)
事業利益90億9千3百万円(前年同期比63.5%増)
営業利益187億3千3百万円(同214.7%増)
親会社の所有者に帰属する四半期利益135億5千9百万円(同294.0%増)
次に事業別に見ていきます。
<一般用消費財事業>
当事業は、「オーラルケア分野」、「ビューティケア分野」、「ファブリックケア分野」、「リビングケア分野」、「薬品分野」、「その他の分野」で構成。
全体の売上高は、前年同期比11.3%の増加。セグメント利益は、前年同期比99.9%の増加
(オーラルケア分野)
全体の売上は前年同期を上回った。
(ビュ-ティケア分野)
全体の売上は前年同期を上回った。
(ファブリックケア分野)
全体の売上は前年同期を上回った。
(リビングケア分野)
全体の売上は前年同期を上回った。
(薬品分野)
解熱鎮痛薬、点眼剤は、が好調に推移し、全体の売上は前年同期を大幅に上回った。
ニキビ薬、足用冷却シートの売上は、訪日観光客数の減少により、前年同期を下回った。
(その他の分野)
通信販売商品は、全体の売上は前年同期を下回った。
ペット用品は、全体の売上は前年同期を上回った。
<産業用品事業>
当事業は、タイヤの防着剤等を取り扱う「自動車分野」、2次電池用導電性カーボン等の「電気・電子
分野」、施設・厨房向け洗浄剤等の「業務用洗浄剤分野」等で構成されており、全体の売上高は、前年同期比3.8%の増加。セグメント利益は、前年同期比72.9%の増加
自動車分野では、全体の売上は前年同期を下回った。
電気・電子分野では、全体の売上は前年同期を下回った。
業務用洗浄剤分野では、全体の売上は前年同期を大幅に上回った。
<海外事業>
海外は、タイ、マレーシア等の東南アジア、韓国、中国等の北東アジアにおいて事業を展開している。全体の売上高は、前年同期比3.8%の減少(為替変動の影響を除いた実質前年同期比は0.4%
の減少)。セグメント利益は、前年同期比14.8%の減少
(地域別の状況)
東南アジア全体の売上高は、前年同期比4.7%の減少。
タイでは、洗濯用洗剤が堅調に推移し、円貨換算後の全体の売上は前年同期を上回った。
また、マレーシアでは洗濯用洗剤が競争激化等で前年同期を下回り、円貨換算後の全体の売上は前年
同期を下回った。
北東アジア全体の売上高は、前年同期比2.0%の減少。
韓国では、ハンドソープが前年同期を大幅に上回ったが、洗濯用洗剤や台所用洗剤等が前年同期
を下回り、円貨換算後の全体の売上は前年同期を下回った。
また、中国では、「システマ」ハブラシが前年同期を下回ったが、ハンドソープや日本からの輸入品の販売が大幅に増加し、円貨換算後の全体の売上は前年同期を大幅に上回った。
次に財政状態についてみていきます。
資産合計は、現金及び現金同等物の減少等により、前連結会計年度末と比較して91億9千7百万
円減少し、3,715億4百万円。資本合計は、25億8千2百万円増加し、2,237
億8千4百万円となり、親会社所有者帰属持分比率は56.9%
次に今後の見通しについてみていきます。
2020年2月28日に公表いたしました第2四半期連結累計期間および通期の連結業績予想に
ついては変更しておりません。(決算短信原文まま)
決算資料を読む限り、かなり堅調な結果が出た印象です。
営業利益が前年同期比+214%だったことから、コロナウイルスの影響がかなり追い風となったことがわかります。
海外事業においては苦戦しましたが、それを補って余りある業績となりました。
また、一般用消費財事業だけでなく、産業用消費財もかなり堅調だったことが目を引きます。2020年度の業績予想は据え置きとなっていますが、この調子でいけば上方修正も出されるのではないでしょうか。
週明け、市場はこの決算をポジティブにとらえそうですね。
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